ふとした時にフワッと心地よい香りが漂ったら…相手に不快感を与えないようにエチケットとして、または自分自身の気持ちのリフレッシュのために香りを楽しんだりすることがあるでしょう。
しかし、エレベーターや電車などの閉ざされた空間、または食事中に強すぎる香水のにおいを感じたら…香りが他人に不快感を与えてしまうと、どんなに高くて良い香水であったとしても、自分のイメージを下げてしまうことになってしまいます。

香水の選び方

香水は香料の割合で種類が分けられています。

香料が一番多くて香りが強い「パルファン」、次に「オードパルファン」、「オードトワレ」、一番弱いのが「オーデコロン」と並びます。
初めてなら、香りが強くないものを選び、つけてから２分程後、１０分程後と時間をおいて香りを確認してみるのもマナーです。

香水はどこにつければいいの？

香りは、体温によって温められた空気とともに、煙のように下から上にふんわり立ちのぼります。
優しく香らせるためには、腰から下の部分に香水をつけてみましょう。

立ち上がったり座ったり、または歩いている時にフワっと周囲に香らせることができます。
具体的には、シャワーなどで肌を清潔にした後、ウエストの両側、太ももの内側、ひざの裏などの部位につけると良いでしょう。
そして、広い場所につけられるように、香水は20センチほど離してスプレーしましょう。

つけてすぐは香水から揮発するアルコールと一緒に香りが広がるため、強く香ります。
また、体温で温められるとより強く香りますから、周囲に嫌な思いをさせてしまうこともあります。
人と会う30分前につけておけば、やさしく香る状態に落ち着いています。

また、香水を手首にふりかけた後、両手首をゴシゴシ擦り合わせ、そしてその両手首を左右の耳後ろに各々擦りつける…というのを一度は目にした事があるかと思います。
香水はそうつけるものだと思っている方が少なくありません。

しかし、手首は動作が大きい箇所ではありますが、色々な物が触れやすい箇所でもあり、手洗い等で香りがすぐに落ちてしまいます。
耳たぶにしても香りが広がりやすいため、香りをきつく感じてしまいます。

そのため、わきの下や左右の耳と胸元を結ぶ三角ゾーンにつけるのは避けましょう。
香りが自分の鼻を強く刺激するだけでなく、そのあたりの皮膚は敏感であるため、肌トラブルを起こしかねません。
つけたあとは、家族や親しい友人に最終チェックしてもらうと安心です。

様々なシーンで香水で気をつけるべきこととは？

お見舞いの場面で…闘病中の方はにおいに敏感になっています。
閉ざされた空間である病室内ですから、花束を含めて香りを極力控えましょう。
また、葬儀の場面では強い香りや華やかな香りは避けましょう。

レストランなどで、料理は香りや味を楽しむものだからこそ、それを妨げないような軽い香りをつける程度にしましょう。
食事が終わってから化粧直しのときにつけるなどの心配りを。

ビジネスシーンなどでは、仕事相手が必ずしも香りが好きな方ばかりではないので、仕事場では強い香りを避け、軽い香りにとどめるほうがよいでしょう。
オーデコロンなどの軽めの香りがよいでしょう。
フローラルやグリーン、シトラス系などが無難です。香りの強い香水は控えましょう。

どうしても好きな香りを身につけたい…

社会人になると、場をわきまえる必要性があるため、好きな香りをつけて出かけるということが難しくなります。
それならば、お風呂上りや寝る前に香水をつけてみてはどうでしょうか？
好きな香りに包まれてよりステキなリラックスタイムになるでしょう。

香水を良く知り、シチュエーションによって多少の使い方を知っておけば大丈夫。
ステキな香り上手になれることうけあいです。